【質問】面白いストーリーが思いつかないです。どうしたら良いですか?

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【質問】面白いストーリーが思いつかないです。どうしたら良いですか?

【答え】自分の感情が動いた出来事を人に話すとき、どんな順番で話しているか思いだそう。

もし上手く説明できないときは、思い浮かぶイメージをメモしたり、出来事の一連の流れを箇条書きにしてみよう。

箇条書きの仕方は、こちらをご覧ください。

これは世界中の誰もが最初にぶつかる問題だと思います。

海外でも作品が売れているとある漫画家さんから、「100P描いたマンガが全然面白くなかった」、といった話を聞いたことがあります。ストーリーの描き方は出来る人が意外と少なく、需要があるそうなのです。

ところで、描いている時の自分はノっているから、面白いはずだと思っても、人に読んでもらうと特に反響がないことってありませんか?それは、読み手に「よく分からないな」と思われてしまっているかも。

私は初めて描いた100Pの漫画が「2年後に退職する診療放射線技師」でした。この漫画は、僕の過去の挫折を自分で救ってあげるために描いたマンガです。つまり、自分のために描いた漫画なのです。

「あの時の私は上手くいかなかったけど、色んなことに葛藤しながらもちゃんと頑張っていたよ」と讃えたかったのです。

ですが、僕のことをよく知っている人、近い職種についている方からは「面白い!」と読んでいただきました。

投稿サイトでもコメントがつき、それなりにPVも伸びました。同人誌も30冊ほど出しましたが、ほぼ手売りで売れました。電子書籍も毎月数冊ポツポツ売れています。何にも見ず知らずの人の作品が毎月売れてるなんて、奇跡だと思います。

ですが、「ターゲット以外の人には逆によく分からない」と思われていたかも知れません。聞き手、読み手が共感するポイントは、その人が理解している感情の動きにあります。

日本人に共通する感情もあるでしょうし、世界共通、時代を超えて共通のものもあるかも知れません。

だからこそ、古典が強いということでもあります。

先日小学生が「NARUTO」の一巻をじっくり読んでいました。「これ、いつの漫画なの?」とその子は質問していました。「NARUTO」も漫画界の「古典」になっていくかも知れません。2025年現在だと、20代の子は「ヒロアカ」が好きな子は多いですね。

最近だと、脚本の書き方の本で、「SAVE THE CAT」などの本が発売されています。映画産業が盛んなハリウッドでも、面白い脚本を書いてもらうためのノウハウは大事で、それを伝える本がたくさん出されているみたいです。

マンガと脚本の間にも微妙に差があります。脚本、シナリオを考えてくれたライターさんと、それをもとに絵にする漫画家さんが再現描写の認識のずれでバトルするという話を聞いたことがあります。

一番の違いは、漫画家は頭の中に映像が浮かびそれを時系列で再現する力がある、ということです。映画監督は映像で表現しますが、漫画家は「漫画」という形式でそれを伝えることが出来る、ということです。

私自身、その表現の仕方を模索中ですが、まかりなりに徐々にお仕事を頂けるようになった身としては、「一番聞いてほしい他者は誰か?」ということを意識すると良いかも知れません。もし自分のために描いている場合は、特にどんな感情を救ってあげたいのか、を意識しておくと良いと思います。

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